Happy Navaratri!
~9日間の女神の聖夜~
Durga |
“OM AIM HREEM KLEEM CHAMUNDAAYII VICHEI NAMAHA”
サラスワティ(AIM)、ラクシュミ(HREEM)、カーリー(KLEEM )の
3大女神を呼 び起こし、
3大女神を呼
それぞれの恵みを受けるために唱えるビージャマントラです。
今日から始まるNavaratriで町はお祝いモードです。
このNavaratriに合わせて 開催される
ウッタラカシのスワミ・ ラマスワルパナンダ先生の
このNavaratriに合わせて 開催される
ウッタラカシのスワミ・
リトリートの日本人向け資料(The Devine Mother and Mind)を翻訳させていただきました。
スワミジの丁寧なお言葉を一つ一つを日本語に置き換えていくと、
不思議なことにすんなりと、理解が深まっていきます・・
(もとより皆さんのお役に立てる言葉になっていることを祈ります!)
そして、なんとお心の広いことに・・٩꒰。•◡•。꒱۶
ブログでも自由にシェアしてもよいとおっしゃっていただいたので、
お話少し紹介します。
♡♡♡女神カーリーのお話です♡♡♡
私とカーリーの出逢いは、
東京で通っていたDevadasi Studioでの女神のダンスショーでした。
ダークでワイルド、気味悪くも美しい姿に目を奪われていたのですが・・
そのカーリーとは、
舌を長く垂らして血を飲み、
舌を長く垂らして血を飲み、
斧を振り上げ、
首から上だけになった血だらけの悪魔を掴み、
首から上だけになった血だらけの悪魔を掴み、
裸で戦う・・
こんな恐ろしい女神が、なぜ存在するのでしょうか・・?
・・
神々の集まりから物語始まります。
・・
マヒサスラと呼ばれる悪魔がいた。特別な能力を持ちあわせており、裸の女神を除いては、どんな神々も打ちのめすことができないと言われていた。このことを知り、あらゆる神々は集まり、策を練った。そして、神々の中から、ある女神が現れて、こう言った。「私の名前はドゥルガです。あなた方を助けるために来ました。あたた方に代わり、この悪魔を殺して差し上げましょう。しかしながら、条件が一つあります。あなた方それぞれが持つ神聖な力を私に与えてください。」こうして、シヴァ神は三叉の槍を、他の全ての神もそれぞれの武器をドゥルガに託した。
こうして武装したドゥルガは山へ向かった。ドゥルガは、美しい女神に変装した。大魔王の二人の手下は、この娘のような女神が森で独り放浪しているのを見て、このように聞いた。「あなたはここで何をしているのか。あなたのような女神は我々の大魔王の王妃であるべきだ。」「ええ、私は結婚を待っているのです-私と結婚してくれる人がいないのです。」とドゥルガは答えた。「なぜだ。」と手下は聞いた。「それは・・」とドゥルガは答えた。「私は誓いを立てたのです。私は、戦いにおいて私を打ち負かす人と結婚すると。」これに対して彼らはこういった。「大魔王に代わって、我々がその戦いを行う。」この二人の手下の名前は、スンバとニシュンバと言う。
そして彼らはドゥルガと戦闘を始めた。ドゥルガはそのうち一人(ニシュンバ)を打ちのめした。そして巧妙にも、スンバの方を残して立ち去り、スンバは大魔王に何が起きたかを報告させた。あっけにとられて、大魔王は叫んだ。「おお。それならば、100万人の兵士を連れて行こう。そしてその女神と戦うのだ。」しかし数秒で、ドゥルガはその兵士を皆殺しにした。さて、大魔王が戦いに向けて、未だに装いを整えているところに、ある関係者がやってきて懇願した。「閣下、なぜ私がいるのに、戦いにお出になるのですか。どうか閣下に代わって私を戦いに行かせてください。」「 し か し 、 お 前 に 何 が で き る の か 。 100万 人 が 殺 さ れ た の だ 。 あ れ は 普 通 の 女 で は ない。」と、マヒサスラは言った。この関係者は返答した。「閣下、私もある意味、この女神のように普通ではないのです。私の名前はラクタビージャと申します。私は子どもが生まれたら、大人になるまで待つ必要がないのです。私の血の一滴一滴が戦場に落ちる度に、私と同じ強力な力を備えたラクタビージャが生まれるのです。」(瞬時にクローンが出現する!)「ラクタ」とは血、「ビージャ」は種を意味します。
そして、ラクタビージャはドゥルガとの戦いに向かった。ドゥルガはラクタビージャに傷を負わせたが、その血が地に落ちた瞬間、何百万ものラクタビージャが戦場に出現した。ドゥルガはただこの数をこなすことができなかった。一つ斬り殺したと思えば、際限なく現れる! こうしているうちに、ドゥルガに一つの妙案が浮かんだ。ドゥルガは、プラシャクティとなり、身体の左側からカーリーという女神を呼び起こした。カーリーはすぐさまドゥルガの目の前に出現した。カーリーは裸体だった。「カーリー」とは「暗い」「恐ろしい」「残忍な」ものを意味する。カーリーは、恐ろしくて残忍で、とても長い舌を垂らしている。ドゥルガの前に現れて、カーリーはこう言った。「女神よ、私はあなたのために何ができますでしょうか。」ドゥルガは答えた。「私はラクタビージャとの大変な戦いの最中にいる。ラクタビージャは、異様な能力を備えており、彼の血が戦場に滴る度に、同じ力を備えた分身が出現する。この力によってラクタビージャは無敵になった。私があなたに頼みたいのは、その長い舌を戦場一面に拡げ、ラクタビージャの血が地面に落ちないようにしてほしい。そうすれば、ラクタビージャの分身のエゴは再び出現しないだろう。これがラクタビージャの増殖を止める唯一の方法だ。こうすれば、わたしは容易にラタビージャに死をもたらすことができる。」カーリーはこの案に同意した。すぐさま、カーリーの舌は大きく広く戦場に絨毯のように広がった。カーリーはラクタビージャから滴る血の全てを飲み、ドゥルガはこの悪魔をいとも簡単に斬り殺した。
★
これはカーリーが全ての血を飲み込んだという神話です。さて、この神話は一体何を意味するのか、血は何を象徴するのでしょうか。私たちの日常生活の中で理解しなければいけません。このラクタビージャと、そのとてつもない血は、わたしたちのマインドとその中に潜む欲望の例えなのです。ほんの小さな一滴の血ですら、ラクタビージャを増殖させる力を持っていました。同様に、人間のマインドも、その存在の根底として様々な欲望を抱えています。たとえ小さくとも一つの欲望は、もしそのまま放っておくと、大惨事を引き起こすこともあるのです。人間のマインドはラクタビージャのようなものなのです。欲望は、ラクタビージャの血のように、信じがたいほどの増幅していくのです。自分の欲望と戦うためには、カーリーに祈りを捧げなければいけません。
カーリーは、「暗い色」ものとして知られています。タマスや無知も暗い色として理解されており、それはつまり、魂の暗い状態を表しています。感染症に対するワクチンは、ただ分量や形状が違った同じ病原体から作られることは周知の事実です。同じようにカーリーも、修行者に内在する全ての暗い力に効く聖なるワクチンなのです。「暗い色」のカーリーは黒い穴のようで、そこに、エゴなど全てのネガティブなものが消えてなくなり、二度と帰ってこない、そんな黒い穴のような存在です。「ナヴァラトリ」の「ラトリ」は「夜」を意味します。夜は暗闇そのものです。カーリーに祈りを捧げることは、「魂の暗さ」の終焉を象徴します。このため、カーリーへの祈りがナヴァラトリにおいて、欠くことのできない重要な祈りなのです。
あなたは、グルや神の恩寵を受けるだけではなく、まず第一に自分自身が自らを助けるために愛を注ぐことが必要なのです。
・・
カーリー(ドゥルガ)に祈りを捧げることによりナヴァラトリが始まります。
魂の闇の部分からの開放を告げ、
そして、その先にある、
富(ラクシュミ)や知識(サラスワティ)の恩恵を呼び起こす祈りで
9日間が満たされます。